先日、友人に糖質制限ブログの事を話したら「おかげでドーナツの売り上げが下がって大変」との事。彼は「中の人」なので話を聞いてみました。
確かに僕自身も糖質制限を始めてから菓子パンはもちろん、ドーナツを食べなくなりましたから、糖質制限者が増えれば売れなくなるのは道理です。
しかし、砂糖の取り過ぎが体に悪いという事は知られていても、小麦までが悪役として知られている訳ではありません。
ちょっと前まではクリスピークリームドーナツが大々的に広告されていた位です。
ドーナツの不振に対してコンビニの菓子パンは今でも売れ行きが悪いとは聞きませんから、ちょっと不思議です。
ドーナツとビッグマック
友人が言うには、ミスタードーナツだけでなくコンビニドーナツも売り上げが3割近く落ちており、その原因は糖質制限などのダイエット志向だと分析されているとの事です。
確かにクリスピークリームドーナツなどは、表面の糖衣と油のコーティングが凄くてしかもパンの部分はスカスカで軽いです。
甘いものが好きな人だったら満腹になるまでそれなりの個数を食べ続ける事が出来るでしょう。
ミスタードーナツの場合はまだ「重さ」や密度があるので、暴食出来るイメージはないのですけれども。
そんなドーナツに対して近頃マクドナルドは復活しつつあります。最近では近所のマックのドライブスルーには車が並んでいますからね。
どうしてドーナツがダメになったのかというと、やはり単位gあたりの糖質量が違い過ぎる事が原因らしいです。
なんとビッグマック100gとドーナツ100gではカロリーや糖質量が3倍も違うそうです。
つまりビッグマックは1個225gに対して平均的なドーナツは1個60~80g程ですから、これで糖質量がほぼ同じとなると食べごたえが全く違います。
この場合、単価はともかくとして普通はビッグマックを選びますよね。
たしかにビッグマックにはバンズだけでなく、パテ(肉)が含まれますから、全部が小麦粉と砂糖で出来ているドーナツに比べて糖質量が少ないのは納得です。
僕もたまにはビッグマック食べようかな。
ドーナツ不人気の理由
つまりハンバーガーと比べて肥満リスクのコスパが悪い、というのがドーナツ敗北の原因の一つですが、他にも理由は考えられます。
それは季節要因です。
夏にはチョコレートの売り上げが落ちて、代わりにアイスと清涼飲料水が売れまくります。
同じように夏に甘いドーナツを食べる気にならないというのが大きな原因だと思うのです。
ドーナツは惣菜パンとは違ってスイーツ要素が強いです。
甘さで満足させる必要があるのにアイスみたいに冷たくないので暑さによる食欲減退に弱い。
コンビニコーヒーが成功、定着しているのはアイスコーヒーがあるからでしょう。
僕が思うに、おそらく寒くなればホットコーヒーと一緒に売り上げは回復していくのではないでしょうか。
解決策はダイエット志向のドーナツ
常々思う事なのですが、どうしてブランパンはローソンでしか買えないのだろう、という事です。
確かに糖質制限食品を扱えば既存の売れ筋商品と競合して売り上げがおちる懸念があります。
しかし、糖質制限と銘打たなくてもダイエッター向け食品などのマイルドな名前にすればすみ分けできると思うのです。
これはドーナツも同じで、糖質制限者向けドーナツとして小麦粉の代りにおからや豆乳、大豆粉と豆腐などで作ったドーナツがあります。
食べてみたところ、通常のドーナツに比べて多少ボソボソしてはいますが大きく味が落ちるとは思えません。毎朝食べ続ける事が可能です。
おから豆乳ドーナツや豆腐・大豆粉ドーナツをコンビニで大々的に売り出して欲しいくらいですね。
ミスドで飲茶メニューを売り出すくらいならダイエッタードーナツを開発すればいいのに。