おにぎりダイエットは効果あるのか?つんくとEXILEについて

おにぎりダイエット 糖質制限

炭水化物や糖質の摂取を控えるダイエット法について紹介してきましたが、全く逆のダイエット法があると聞いたので調べてみました。やっぱり有名人の影響力は凄い。

おにぎりダイエットの事を知ったのは炭水化物ダイエットの事を調べている時の事です。どうやらおにぎりを食べまくるとかえって痩せるらしいという情報だったので調べてみたところ、面白い結果が出ました。

糖質制限とおにぎりダイエットは矛盾しません。

むしろ物凄く似ている事が分かったのです。

おにぎりダイエットのルールについて

アメブロにあるつんくさんのブログによれば、おにぎりダイエットを行っていたのは2010年です。記事を順番に読んで読んでいくと、下記のルールに基づいている事が分かりました。

  • おにぎりを1日3食、合計で1合~3合食べる。
  • 麺やパン、イモ類、清涼飲料水は禁止。
  • 目標は現状の体重の5%減。
  • 実践期間は2~3週間の短期集中型。
  • 肉や魚は食べない。
  • 運動は出来るだけしない。

つんくさんが上記のルールを守って2週間、毎日おにぎりを食べた結果は下記の通り。

61.9kg→58.0kg=3.9kgダウン!!(約4kg)

おにぎりダイエットの効果

つんくさんのブログにあるようにご飯を食べる事が好きな人でも簡単に痩せる事が出来るという点がもっとも大きな点です。

また、運動もせず、空腹にもならずに2週間で4kg近く痩せられるというのはかなり魅力的だと感じる人も多いでしょう。

実際今年に入っても、バイキングでEXILEの MATSUさんとUSAさんさんがおにぎりダイエットを実践して成功したとコメントしています。

Twitterでおにぎりダイエットの話題は多いですし、現役のダイエット法だと言って良いでしょう。


しかし、炭水化物(糖質)を食べなければ痩せるという糖質制限とは真逆な結果がでましたが、これは一体どうしてなのでしょうか?

おにぎりダイエットの原理をネタバレ

実はおにぎりダイエットには大きな前提条件があります。

それは一度に2合~3号のご飯を炊いたものをおにぎりにして1日中食べるという事です。

単におにぎりを食べればいいと考えて、いつも炊き立てホカホカご飯でおにぎりを作って食べたとしたら、ダイエットは大失敗に終わる事間違いありません。断言できます。

その理由は米の成分変化にあります。

実はお米の成分の77%はでんぷんです。でんぷんには特徴がありますが、前提条件として、でんぷんの主成分がブドウ糖である事を踏まえて解説します。

ブドウ糖には数十個から数千個ぐらいに長くクサリ状に連なってできたアミロース(Amylose)と、アミロースのところどころから分子が枝状に分かれてできたブドウ糖の数が数百から数万個もある分枝状分子のアミロペクチン(Amylopectin)とがあります。

この2種類のブドウ糖が結合しているものが生米で、炊く前の状態の主成分はβでんぷん(ベータでんぷん)なのです。

βでんぷん状態(生米)では消化しづらいので、水と熱を加えて炊く事でアミロースとアミロペクチンの結合が分解されて昇華されやすいαでんぷん(アルファでんぷん)になります。

これがα化(アルファ化)で、いわゆる「ご飯」です。

このαでんぷんは時間の経過や温度の低下でβでんぷんに戻ります。βでんぷんに戻ってもご飯は生米にもどったりしませんから、食べる事は可能ですが消化されづらくなっています。

これが難消化性でんぷん(耐性でんぷん、レジスタントローチ)です。

難消化性でんぷんは名前の通り、消化されづらいでんぷんで、言ってしまえば食べても吸収されづらいのです。

ご飯をタッパーに入れて冷蔵庫にしまっておくと固くなってしまいますよね。あの状態のごはんをイメージすれば間違いありません。

ネタバレしてしまえば、この難消化性でんぷん状態のおにぎりを食べる事で空腹を紛らわす事がおにぎりダイエットの本質なのです。

おにぎりダイエットでかえって太ったという報告も見つかりますが、根本的な原因は難消化性でんぷんに戻っていない美味しいおにぎりを食べていたからだと言えるでしょう。

ご飯がおにぎりの形をしている事が大事なのでは無くて、ご飯の主成分であるでんぷんの成分変化が大事なのです。

ルールの中でお菓子や清涼飲料水、麺類、パン、いも類が禁止されていますが、これは炭水化物ダイエットの特徴と言えますし、唯一食べる事の出来る炭水化物であるおにぎりも、難消化性でんぷんに変化しているので実質的には糖質制限ダイエットのようなものです。

ただし、炭水化物ダイエットに似ているからと言っておすすめ出来ない理由があるのです。

お勧めできない理由は副作用

それは副作用です。おにぎりダイエットでは肉や魚を食べないというルールがあります。つまりタンパク質を絶ってしまうのです。

炭水化物を控えているのにタンパク質も絶っているのですから、実質的には野菜だけを食べている事になります。長期間おにぎりダイエットを行えば筋肉が落ちてしまうので、基礎代謝が落ちて太りやすい体質になってしまいます。

2~3週間だけの短期集中型ダイエットだというのはこの理由によるものでしょう。

それにわざわざ消化されづらい食べ物を沢山食べて痩せるというのはかなり不自然です。

運動しないのは腸の環境を整える事に集中する為とつんくさんのブログに記載されていますが、おそらく消化が悪いものを食べた状態で運動をすると腹痛をおこしたり、お腹をこわして下痢になるからだと思います。

おにぎりダイエットの類似アイデア

実のところ、おにぎりダイエットは目新しいダイエット法ではないようです。冷や飯ダイエットや冷水でご飯を洗って食べるダイエットもあるようですし食べたいけど痩せたいという需要はいつも共通です。

そして、本質は共通して炭水化物の摂取量を減らす点にあります。

どうしてもご飯が食べたいけど、食べると太ってしまう。だからご飯を食べながら痩せる方法はないだろうか?そうだ、食べても消化されないご飯を食べよう!というのがおにぎりダイエット発生の経緯だと思います。

一部では糖質制限に対するカウンターのように報道されたりJA全農がプッシュしていますが、解説した通りダイエットのメカニズムは糖質制限そのものです。

だから、β化して美味しくなくなった冷や飯おにぎりを食べるよりも、スッパリと糖質をカットした方が潔いと思いますし、健康的に長続きすると思うのです。

そして、これからおにぎりダイエットを始めようという人は是非、糖質制限について調べてみて下さい。

始めるのはそれからでも遅くないと思いますよ。

コメント

  1. 通りすがり より:

    よくまぁそれだけロクな根拠もなく屁理屈を垂れ流せるものですねぇ
    論文一つ引用してないですよねぇ
    根拠はすべて妄想か江部センセイのブログですかぁ?(笑)

    あなたにとって一つ一つの事柄は納得できているつもりでも、全体としてのつながりはバラバラです
    その中身スッカラカンの文章はあなたの薄っぺらな人生そのものを象徴しているかのようですな

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